Q1 中国と他の国では美容に対する考えはどう違う?
Q2 漢方化粧品は他の天然自然化粧品とは違うの?
Q3 漢方薬は外用の化粧品でも効果があるの?
Q4 セヌ美顔品を使うと、肌にどんなよいことがあるの?
Q5 普通のパックでも、いまはかなり潤うものが多いのでは?
Q6 あの匂いは何とかなりませんか?
Q7 セヌの洗顔クリームと美肌パックは、人前に出ても匂いませんか?
Q8 あの色はもっと白くできませんか?
Q9 セヌ美顔品はなぜあんなにザラザラしているの?
Q10 中国ではどんな人が使っているの?
Q11 日本や欧米の高級化粧品が中国では飛ぶように売れているのでは?
  資料1.中国古代の宮廷美容
  資料2.漢方化粧品の歴史

 
Q1 中国とその他の国では、美容に対する考えはどう違いますか?
中国も他の古代文明を持つ国と同様、数千年前から美容のために種々の生薬を用いていました。でもその療法は大きく違います。中国人は昔から、外観の美しさは体全体の健康の結果と考えてきました。化粧品が必要な状態はそもそも身体の不調和の表れととらえられ、そのため治療法はほとんどが内服と外部適用の組み合わせだったのです。顔のシミ、シワ、ニキビ、皮膚の乾燥を防止するための治療法は2000年以上も昔の医学書「黄帝内経」に記されていますし、伝統の美容法には、漢方(内服と外用)、食事療法(薬膳)、鍼、灸、按摩、気功など、体全体をよくする療法が含まれています。
Q2 漢方化粧品は一般の天然自然化粧品とも違うのですか?
違います。漢方といえば「自己治癒力」。本当の上質な漢方化粧品は、肌本来の力(新陳代謝力・潤う力・免疫力)が活性化する化粧品です。
まず第1に、漢方化粧品は確かに漢方薬の原料になる自然の生薬からつくられますが、天然自然物=生薬ではありません。四気(熱、温、涼、寒)・五味(辛、甘、酸、苦、鹹)といわれる薬性・薬味があり、昇降浮沈という体内に入って作用する方向性があり、さらに帰経という、どの内臓や経絡に作用するかという特性のあるのが生薬です。
 この生薬の特性を生かして配合・調合されるのが漢方化粧品です。一般の自然物はそうした特性は重視しません。ただ漢方薬草を入れただけとか、生薬成分をたくさん配合しただけでは漢方化粧品ではありません。
また一般の天然・自然化粧品は、その成分が肌によいかどうかだけを基準に開発されますが、漢方化粧品は、体全体の働きを活性化させます。だから結果として肌が生き生きするのです。
Q3 漢方薬が体にいいのはわかりますが、それは飲んだり食べたりで体内で消化吸収されるからだと思います。外用の化粧品でなぜ効果があるのですか?
漢方薬でも肌に塗るものはたくさんあります。過去3000年以上の生薬の処方は10万以上、その中の少なくとも10%は顔のシミ、シワ、ニキビ、皮膚の乾燥、傷、皮疹、かゆみ、ひび割れ、虫さされなどの症状の処方です。
セヌ美顔品の場合、配合した漢方生薬の成分は、タンパク質、ビタミン、アミノ酸、ミネラル、不飽和有機酸、生物アルカリ物質、植物性油、発揮性油、粘液質、多糖類等、保湿、美白、抗酸化など美肌成分を豊富に含みます。
また、色や匂いを人工的に変えず原料のまま残しているので、生薬特有の四気・五味(薬性・薬味)が損なわれずに生きています。原料の色や匂いは大切なもので、成分の匂いが肺呼吸と皮膚呼吸を通じて経絡をさらい、気血の流れをよくし、新陳代謝を活発にするのです。
また、顔は経絡・ツボが集中しています。その顔面部に直接作用するので、有効成分はわずかでも経皮吸収され、表皮細胞を活性化させます。細胞分裂が盛んになるので、肌は本来の自然に潤う力を取り戻し、水分と脂分を整えた健康で美しい状態になるのです。
中国では古くから「内病外治」という治療法があります。薬袋(薬草を袋に詰めたもの)を腹巻きや枕、肩、ひざ、目などに当てると、便秘、肩こり、ひざの痛み、眼精疲労などが改善するのです。これも同じ原理です。
Q4 セヌ美顔品を使うと、肌にどんなよいことがありますか?
こんなよいことがあります。
1. 清潔作用 天然乳化作用のある植物微粒子がたくさん含まれていて、これが汚れや老廃物を吸着して除去します。素肌も痛めません。みずみずしく透明感のある肌になります。
2. 美白作用 成分の匂いが肺・皮膚呼吸を通して経路をさらい、血行をよくし、細胞の活性化を促すので、皮膚の新陳代謝が活発になります。きれいな色感とツヤのある肌になります。
3. 乾燥防止 生薬の粘液質豊富な成分が透気性のよい天然保護膜をつくるので、保湿・保温効果を発揮します。肌の水分と脂分のバランスが整って大事な皮脂膜が守られるので、シワやたるみが改善され、ハリのある肌になります。
4. ニキビ対策 生薬の成分の昇・浮の質(内のものを外に発散させる性質)と抗菌作用のある成分が毒素を排除し、皮膚の透気性を高めるので、ニキビが予防・改善されます。ニキビ跡も目立たなくなります。
5. 毛穴対策 生薬の含むタンパク質、アミノ酸、ビタミン、ミネラル等が肌の再生に必要な養分を補い、キメの細かい肌になります。
総合作用として、素肌を大切に潤いを保ち(天然野生)、皮膚細胞の活性化(活血美顔)を助けます。
Q5 普通のパックでも、いまはかなり潤うものが多いのではないですか?
一般のパックは外から潤いを補給します。一晩で美容液1本分を浸透させたり、つけたすぐ後から潤った感じがします。セヌ美肌パックは、外からの補給が目的ではなく、自ら潤う力を引き出すためのパックです。顔面のツボと経絡に作用し、肌本来の潤う力を活性化させます。使用後は柔らかい、自然のうるおいが実感できるのです。
Q6 あの匂いは何とかなりませんか?
匂いを消したりいい香りにするのは簡単ですが、生薬の効能の基盤である四気・五味という薬性・薬味が損なわれ、効果が激減するのです。生薬の場合、原料の色や匂いは大切で、成分の匂いが肺呼吸と皮膚呼吸を通じて経絡をさらい、気血の流れをよくします。同じ漢方薬でも、煎じ薬は錠剤より効き目がいいのもそのためです。匂いを除去したニンニクや涙の出ないタマネギも、その有効成分も失っていることがわかっています。セヌ美顔品は、濃厚で鮮烈な香りの成分や発揮性精油の成分などが、肺と皮膚の呼吸に通じて気血の働きを活性させ、新陳代謝をよくするのです。
Q7 セヌの洗顔クリームと美肌パックは人前に出ても匂いませんか?
セヌ美顔品の香りは生薬特有の匂いで、使用後少し時間がたつときれいに消えます。安心してご使用ください。また、たいていの方が、最初は強烈でも、数日で慣れ、むしろ鮮烈な香りを楽しむようになるとおっしゃっています。
Q8 セヌ美顔品の色はどうしてあんなに濃いのですか。白くなりませんか?
白くするのは簡単ですが、この色は原料本来の色で、色を変えるための加工をすれば、効能は激減します。黒大豆の黒やブルーベリーの紫(アントシアン)、トマトの赤(リコピン)、カボチャの黄色(カロチン、ビタミンB2)、青汁の緑(葉緑素)など、これらの黒・紫・赤・黄色・緑などは本当にすばらしい有効成分です。最近のダイエットでは「黒大豆を煮て煮汁(黒い成分)だけ飲もう」というほど。これらの色を取り除いたら何が残るでしょう? 「気味」が尽き、用いても効きません。
セヌ美顔品は原料の大切な有効成分を保全するよう、見た目をよくするための人工処理はいっさいされないのです。
Q9 セヌ美顔品はなぜあんなにザラザラしているのですか?
セヌ美顔品は原料が微粒子の状態で保留されているからです。市販のパックはなめらかなクリーム状やぴったりした膜のような状態ですね。肌に密着させることで一時酸素不足の状態に置き、そのことで肌が活性化されるという理屈です。漢方の考え方では、「透気性が悪いと皮膚呼吸がじゃまされ、酸素が十分細胞内に運ばれず、老化が早まる」のです。そのためセヌ美顔品は原料を微粒子の状態で保留し、毛穴の透気性と皮膚呼吸を妨げないようにしているのです。
 
Q10 中国ではどんな世代の方が使っているのですか?
発売以来8年ですが、ティーンエイジャーからお年寄りまで、親子二代、三代で使う方が増えています。口コミとリピーターが多く、一時期他の化粧品に浮気してもまた戻っていらっしゃるのが特徴です。肌表面だけ外から整えるのでなく、細胞そのものの力を内側から活性化させるので、年代にかかわらず支持されています。
体と肌を元気にする化粧品だけでなく、バランスのよい食事、適度な運動、健康な精神状態、十分な睡眠をとって、みなさんも美しい健康な肌を保ってください。
 
Q11 「日本や欧米の高級化粧品が中国では飛ぶように売れている」と聞きますが?
確かに自由経済になった1980年代、欧米の高級化粧品は中国女性の憧れでした。白くなめらかな感触、洗練されたデザイン、高価格……すべてが魅力的で大変効きそうでした。世界の大手化粧品メーカーも次々に中国に進出し、どれも大人気でよく売れています。
一方かつて手の届かなかった欧米の化粧品が簡単に手に入るようになった今の中国では、伝統的な中国漢方化粧品が再び注目されています。とくに欧米化粧品の使用歴の長い女優やメークアップアーティスト、海外から帰国した留学生たちが、漢方の知恵、安心の天然成分、生薬の確かな効果に気づき、漢方化粧品のよさを真っ先に再認識しました。中国在駐の外国女性にも大変人気です。
 


 
  中国古代の宮廷美容
  中国伝統の美容法には、漢方(内服と外用)、食事療法(薬膳)、鍼、灸、按摩、気功などの自然療法があります。中でも宮廷美容は漢方美容の最高水準を極めたものです。
商周時代(紀元前800年頃)には「婦容」という職が設置され、貴婦人たちの美容美化を管理しました。絶世の美女楊貴妃に使われた洗顔処方は、使用後「悦面色如桃花、光潤如玉」(桃のような顔色、玉のように美しい)になると伝えられています。
西太后が使ったおしろいは、極上の米を細かく細かく砕いてつくられ、ほお紅はピュアなバラの花びらや桃の花びらからつくられ、自然の香りと美容作用がありました。西太后はまた真珠や母乳を内服し(海水真珠は内服しないが淡水真珠は内服する)、絶大な効果を得て、古希(70歳)の高齢でも40代にしか見えなかったと伝えられています。
 

 
  漢方化粧品の歴史
  中国で文献に記された最初の美容行為は洗顔。その後比較的一般的な美容行為はおしろいを塗ることでした。最初のおしろいは米を細かく砕いて粉末にしたもので色は白。やがてそれに紅花を加え、ほお紅としても使われるようになりました。
紀元前770〜紀元前221年
春秋戦国時代にあった紅とおしろいのほか、唇脂(リップクリーム)、髪蝋(ポマード)が使われました。これらは最初の漢方化粧品といえます。
紀元25〜220年
東漢の時代にはシルクロードができ、遠い外国から美容効果のある薬草や食物が次々に伝わりました。南西少数民族の薬草も大量に輸入されました。
道教の煉丹術(古代中国で盛んであった不老不死の仙薬をつくったり、卑金属を貴金属に変えたりする術)が発達したり、仏教とともにインド医学が伝入したりして、漢方医学の発展を促進させました。
紀元581〜907年
随唐時代になると社会が安定して経済も繁栄し、国民は豊かな暮らしができるようになって、美容は空前のブームになりました。専業美容師という職業も生まれ、化粧品はおみやげとしてあげたりもらったりされるようになりました。
紀元420〜1279年
宋の時代には、中薬炮製(生薬を加工すること)技術が飛躍的に発展して、漢方化粧品の質が格段に高まり、中国の化粧品は外国に輸出されるようになります。また紙をつくる技術と活字印刷技術の発明で、中国の古代からの厖大な医薬経典も整理編纂され、よい状態で保存ができるようになりました。
先秦時代から清の時代までの2500年の間の「山海経」「神農本草経」「黄帝内経」「本草経集注」「千金翼方」「太平聖恵方」「御薬院方」「本草綱目」「清宮医案と医方」など数百種類の古典医学書の中には、美容に関する処方が2000以上も記されています。
化粧品の歴史も壮大ですが、こんなに厖大で豊富な天然化粧品の文献を積み重ねることができた国も他にありません。